「ゲド戦記」
映画館で観ることができなかった「ゲド戦記」がやっとDVDになり入手。早速(夜を徹して)観た!
宮崎駿の息子吾朗の監督作品だが、絵的にはジブリ(宮崎駿)路線そのままだし落ち着いてみることができる。
「ハウルの動く城」はくるくると気忙しい展開という感じだったが、「ゲド戦記」のほうははじめゆったりとしていて、2時間弱で終わるのかな、と心配だった。
原作の「ゲド戦記」(アーシェラ・K・ル=グウィン)は読もう読もうと思いつつ読んだことがなくて、原案の「シュナの旅」(宮崎駿)は昔読んだことがある(家にあるはず)が中身は忘れた。この「ゲド戦記」を観て、たぶんどちらともかなり違っていて、2時間で終わらせるためにうまくまとめたんじゃないかなあ、と思ってしまうのだ。読んだことはないが、「ゲド戦記」はもうちょっと壮大な話のような気がするので、こちらもいずれ是非読んでみたいと思う。
細かなところをいえば、足から登場するところは「足からだよ!」と突っ込みをいれたくなるほど定石?ではあるのだろうが、のっけで2人連続でこの登場だったので、まさか全員・・・と思ったがそうでもなくて安心。
声優は、もう、ジブリ使い回しというか、常連というか、なんというか。主役級では、私が知っているだけでも、菅原文太(千と千尋の神隠し)、田中裕子(もののけ姫)、内藤剛志(千と千尋の神隠し)、倍賞美津子(ハウルの動く城)、小林薫(もののけ姫)と俳優陣がそろっている。
気になったのは、ウサギ役の香川照之。ウサギは悪役の手下という役どころで、格好は「風の谷のナウシカ」のクロトワ(クロトワ、大好きだったんだよねえ)みたいなところがあるけれど、もうちょっと人を悪くしたような感じが凄く香川照之に合っている。昔からこの俳優さんはキライだったんだけども(何故か)、今回特に憎まれ役に合っているというか、妙に合いすぎて、逆に香川照之に好感を覚えたりして・・・いやその、好きになったというわけではないのだが、いろんな役ができるんだなあ、とちょっと見直した次第。
新人の手嶌葵(テルー役)は、役のイメージに合ってないというか、歌、上手で、透明感があるんだけれども、それがテルーに合ってないというか。歌はね、上手すぎて、ちょっと本編から気がそれました。
(一応)主役アレン役は岡田准一で、可もなく不可もなくという感じ。まあ、アレン自体、最後の一歩手前までよわっちい男の子なので、あまり魅力を感じないのかも知れない。
そうすると、物語の中でも、現世でも、女の子のほうが男の子よりタフだな、という気はする。
それから、宮崎駿を意識してか、途中とても過去のジブリ作品を彷彿とさせるシーンが何度も出てきたので、あれれ、と思う。
例えば、「天空の城ラピュタ」で燃えさかる要塞からパズーがシータを救出する場面とか、「もののけ姫」でエボシが腕を落とすシーンとか(そういえばエボシは同じ田中裕子がアテている)、「千と千尋の神隠し」のクライマックスシーンとか(まあ、龍とドラゴンですから)。なんだかな。ハイタカ(ゲド)は、ナウシカのユパ様みたいだし、ウサギはクロトワに似ている。まあいいけどね。
そういえば、アニメだから子どもたちにも見せようと思ったが、腕を落とすシーンとか結構バイオレンス?なシーンやクモの最期のシーンなんかはちょっと強烈で、小さい子には見せられないかなあ、と思ったが、どうなのだろう?ジブリというと何となくファミリーでという雰囲気があるが、そうでもないのかなあ。ハウルも戦争シーンとか嫌だしな。
と、あれこれ目につくところはあったものの、やっぱり泣けました。もちろん号泣でした。たぶん皆おなじところがツボになっていると思うのだけれども、ハイタカがクモに支配されたアレンを諭すシーンですね!
人間が死ぬということを知っているということは、神様からの贈り物である。いつか死ぬということを知っているから生を大事にできる。
そんな内容だったような。アレン君も、涙と鼻水を滂沱としたたらせながら泣いてました。(私もね。)
ちょうど泣いているときに夫が起きてきて(朝5時前)、くすっと笑われたのが悔しい!!
でも、泣けたんだもの~。ストレス溜まってたけど、久しぶりに涙と一緒に流れた感じです。
しかし、ちょっとだけ、ラストは急いでまとめた感じで納得いかんなー。大体、テルーは死んだんじゃなかったのかー?初めに殺された国王は何の伏線にもなってないじゃないか。「ゲド戦記」という原作に背負っていた壮大さにしてはなんとなくちんまりとまとまった感じがぬぐえない。
まあそれは冷静に批判的にみた感想であって、基本的には期待以上によかったデス。
そういえば、やまごんごんが、ジブリ作品で一番好きなのは「天空の城ラピュタ」だと仰っていましたが(「ラピュタ」のムスカ、好きですよ~)、私は、うーーん、あえてあげれば「紅の豚」でしょうかねぇ。豚のマルコの渋いところ(声は森山周一郎)が好きです。あと、加藤登喜子がよかったので、夫以外からの携帯電話の着信音は「さくらんぼの実る頃」(オルゴールバージョン)に設定しています。
ジブリは結構島根が気に入っていて、あわや島根にスタジオを引っ越し?という話まであったようですが、定期的に島根に(100人単位で)遊びに来ておられるようなので、島根からインスピレーションをこれからもたくさん受けてもらって、良質のアニメを安定供給してほしいなーと思いますね。
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コメント
「ハウル」は倍賞千恵子さんのほうでした。失礼失礼。
投稿: tomo-zhi | 2007年7月10日 (火) 午後 09時33分